スキルの選択と組み合わせ
スキルカタログには多くの選択肢があります。このガイドでは、どのスキルを有効にするか、複数のスキルをどう組み合わせるかを判断する基準を説明します。
関連ページ: 全スキルの一覧は Skills Catalog を参照してください。スキルがトリガーされない場合は スキルルーティングのデバッグ を参照してください。
1. フェーズで候補を絞り込む
スキルは upstream・midstream・downstream のいずれかのフェーズに属しています。レビュー対象の変更がどのフェーズに該当するかを最初に判断することで、候補を大幅に絞り込めます。
- 設計ドキュメント・ADR の変更 →
upstreamスキルを選択する - アプリケーションコードの変更 →
midstreamスキルを選択する - テストコード・QA 設定の変更 →
downstreamスキルを選択する
2. タグで重複カバレッジを検出する
同じタグを持つスキルは観点の重複が生じる場合もあります。組み合わせる前にタグを確認してください。
| タグの組み合わせ例 | 重複の可能性 |
|---|---|
typescript / type-safety | typescript-nullcheck と typescript-strict は対象グロブが同一。両方有効にすると同一ファイルへの指摘が重複する |
community / modern-web | semantic-001・performance-001・browser-compat-001・a11y-interactive-001 の 4 つは対象グロブが同一。最初は目的に合う 1〜2 本を選んで試す |
community / design-system | design-token-enforcement-001 と design-system-component-reuse-001 は異なる軸(トークン vs. コンポーネント)なので、両方有効にしても重複は少ない |
3. 重要度で優先順位を決める
複数のスキルが同じファイルにマッチする場合、重要度 (severity) の高いスキルを優先して有効にしてください。
critical/major→ マージブロッカーになりうる。優先して有効にするminor→ 品質改善提案。チームの運用負荷に応じて追加するinfo→ ポリシー確認のみ。常時有効にしても低コスト
4. スタック別の推奨スターターセット
TypeScript フロントエンド(Next.js / React)
typescript-strict— 型安全の基盤security-basic— XSS・シークレット漏洩nextjs-app-router-boundary(Next.js App Router を使う場合)modern-web-a11y-interactive— インタラクティブ UI のアクセシビリティdesign-token-enforcement(デザインシステムがある場合)
Python API
security-basiclogging-observabilitycoverage-gap
設計・ドキュメント重視
adr-decision-qualityarchitecture-boundariessecurity-privacy-design
マルチエージェント・AI レビュー統合
independent-review-synthesisを最後に実行して複数レビュー結果を統合する
5. TypeScript の nullcheck vs. strict をどう選ぶか
typescript-nullcheck と typescript-strict は対象グロブが同一です。
strict-001はany型・unsafe assertion・null ハンドリングを幅広くカバーするnullcheck-001は null/undefined 安全性に特化してより深くチェックする
strictNullChecks が未設定のプロジェクトでは nullcheck-001 から始め、strict mode が整ったら strict-001 に移行するか両方有効にすることを推奨します。